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回想録 54

花子は、満面の笑顔で、ランドセルほどの大きさの段ボール箱を抱えながら戻ってきた。

花 「ママ、当たったよ~♪」

太 「いいなぁ、おねえちゃん…」




いや~、たまには良い事もあるもんだ。これで、暗かった日々に、光が差し込むというものだ。単純な私の頭の中に、にわかに花が咲き始めた。




この浄水器、どうやって設置しよう?水道付近の物を、全部どかさなくちゃいけないわね。『電源』て書いてあるから、コンセントも必要か。延長コード、あったっけ?




妄想の世界で、さっそく設置方法を、あれやこれやと考えていたのだが、その頃の現実世界では…。




ダ 「さ~、商品もラスト2つですよ!第2位の方は~…43番!」

花 「ママ、ママ、当たったよ!ママー!!」

は???




手元の番号札は、確かに43番だった。

ダ 「43番ですよ~」

旦 「おめでとうございます!43番の方、いらっしゃいませんか!?」

私 「は、はいい!!!」

旦 「!!!!!!」




あ、当たっ、当たっ、当たったったったった…!!!し、信じられないいぃぃ!!!

呆然としたまま、よたよたと舞台へ向かう私を、これまた呆然とした表情の旦那が待ち受けていた。




それはそうだろう。数少ない高額商品を獲得した娘を見送った直後に、嫁がふらふらと、さらに高額な商品を取りに来たのだから…。




旦 「お前、辞退しろよ」(ヒソヒソ)

私 「いやじゃ」(キッパリ)

引きつった笑顔の旦那から、強引にぶんどったのは、一流メーカーの、ブルーレイレコーダーだった。生きてて良かった!!




拍手と羨望の眼差しを浴びながら席へ戻ると、太郎が泣きそうな顔でこちらを見ていた。我がチームのうち、彼だけが当たりを引いていないのだ。




「なーに、まだ1位が残っているさ!」と励ましたものの、さすがにそこまで上手くはいかず、40型液晶テレビは、他店の方に決まった。




とうとう最後まで当たらなかった…。我慢していたのだろうが、1位が決定した瞬間、ポロポロと泣き出してしまったのだ。大広間なので、近くに座っている人たちには、太郎が泣いているのがバレバレの状況。




そこへ、ビンゴ大会の司会を終えて、旦那が戻ってきた。泣いている太郎を見て注意するも、なかなか機嫌は直らなかった。それを見かねた従業員君が、先程当選した電気ケトルを差し出してくれた。

従 「これ、太郎君にあげてください。オレ、どうせ使わないし…」

旦 「いいよ、せっかく当たったんだから、使えよ」

従 「本当に使わないんスよ。持って帰っても、箱のまま置いとくだけですから」

強く勧めてくれたので、ご好意に甘えることにした。これで、我が家の獲得商品は、3つになった。




しかし、それでもなお、太郎の機嫌は直らなかった。部屋に戻って、旦那がカミナリを落としても、余計に頑なになって、泣いてしまうだけだった。




「だめだよ~、太郎~」とカミナリに参加するフリをしつつも、私の頭の中には見事な花畑が出来上がっていた。先程の浄水器に加え、今度はブルーレイレコーダーと電気ケトルの置き場所を、あれやこれやと、うわの空で考えていたのである。




怒り疲れたのか、ため息混じりに旦那が説教を始めた。

旦 「いいか、太郎。ああいう場所では、いくらがっかりしても、態度を外に出しちゃだめなんだよ。みんながお前に、気を使ってたじゃないか」

太 「……はい

旦 「楽しくできないなら、今度は留守番だからな」

太 「……はい

旦 「今日取った品物は、どうせママがオークションに出すだろうから、売れたら2人で、好きなゲームソフト1本ずつ買ってもらえよ」

太 「はい!」

は?




その瞬間、自分の耳が、マギー審司の手品のように、でっかくなった気がした。

今、なんつった!?…オークション???

そ の 手 が あ っ た か !!!




翌日、自宅へ戻ると早速、オークションの落札相場を調べられるサイトにアクセスし、戦利品の相場を見てみた。




結果…

電気ケトル   約3000円
浄水器     約18000円
ブルーレイ   約26000円

合計      約47000円




なんだ…。




なんだこれ。…くっそ!!!




叩いていた計算機がはじき出したのは、「インナーセルフでも天使でも、誰でもいいから、何とかしてみろよ!!!」と叫んだ時に不足していた、あの金額だった。




見えなくても、そばにいてくれたんだ…。鈍い私にも、ちゃんと解るように、サインも沢山送ってくれていたんだ。自分の事でいっぱいいっぱいで、素直に受け取れなくても、口汚く罵ってしまっても、諦めずに応援してくれていたんだ…。




涙がぽろぽろとこぼれてきた。




がんばらなきゃ!もりやも、天使も、アセンテッドマスターも、みんながついててくれてるんだ!!




そんな決意を新たにしたのは、来日ワークショップ前日のことだった。




*     *     *     *     *




ちなみに、戦利品は来日ワークショップ後にオークションに出品され、相場と同じような金額で、全て落札された。




太郎と花子はDSiのソフトを手に入れ、私は家の口座から持ち出した借金を、大幅に早く返済したのだった。







あの~、スクラッチくじの分は…。

あ、だめ?「何とかしろ!」の後だったから?

ですよね~^^;

精神世界

いつも、応援ありがとうございます!

励みになります♪



kyokoさん、拍手コメントありがとうございました!

お礼を書かせていただいたんですが、普通のコメントと違って、お知らせする手段が無いので、こちらに書かせていただきましたm(_ _)m

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ゆるゆるっとヒーラーを目指しています(多分)。ただ今、順調に迷走中。

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